読書感想文:稼ぐ力を手にするたったひとつの方法 Kindle版

稼ぐ力を手にするたったひとつの方法 Kindle版を呼んだため、自分の中のまとめがてらにメモ。

相手の立場で物事を考える

というのが"たったひとつ"であるようだ。

大事なことであるのはたしか。そして自分のことばかり考えているとおろそかになりやすいのもたしかで、よく気を付けないといけない。

実力と社内政治

それ以上に、社内の泥臭い人間関係や人間の感情と、実務能力との兼ね合いについての記述のほうが個人的に興味を惹かれた。

自分はエンジニアなのでどちらかというと実務能力のほうを重視するのだが、そちらに偏重すると上手くいくはずのことが上手くいかなかったりして、おかしなことになるのは痛感している。自分自身が痛い目を見たことも一度や二度ではない。

IT業界での開発プロジェクトはそれでなくても困難が多い。本来必要なだけの時間が用意できないことは珍しくなく、初めてみるまで予想だにしなかった落とし穴が後から見つかるなどザラ、やりたいことが途中で変わることも珍しくなく、ひたすら不確定要素と戦い続けねばならないのが開発プロジェクトだ。

そんな難事にチームで当たろうというのに、メンバー同士で嫌がらせをしたり足を引っ張ったりしていたら世話がないのだが、残念ながらいつもいつもチーム一丸となって事にあたれるとは限らない。というより、大なり小なりなにかしらあるもので、スクラムが語るような理想的な姿が最初から最後まで完全に保たれているようなチームは今のところ見たことがない。この本の中で語られている、"上司は利用する相手、メンバーは競争相手"という殺伐とした姿は、残念ながら一面の真理であろう。

理想的なチームを見てみたくもある

しかし理想的なチームがどこにもないと決めつけるのは早計、と考えるのは楽観的すぎるであろうか。必ずしもそうとは言えないとも思う。雑多な人間が大量に集まる大規模なチームだと難しいかもしれない。だが少人数のチームであれば、構築することはできるのではないか。

そういった観点で今後の仕事を考えてみたいところである。