「常識」が通じない世界で日本人はどう生きるか

つまりこの本なのだが、読んでいて気になった点をメモ。

量子コンピューティングはもう試せる

AWS Braketなど、量子コンピューティングに触れられるサービスがクラウド上に登場している。今のところ、まだどう使えばいいの状態ではあるが、桁違いの処理能力を持つと言われることから、実用化されると凄いことになりそう。

テクノロジーのキーワード

が、登場。どれも納得のキーワード。しかしテーマが大きすぎて、そのままでは自分の手の届くものにするのが難しい。いかに自分にあった(比較的)小さなテーマを見つけられるのかが現状の課題。なにをするのかと同じくらい、なにをしないのかも重要。

地方は縮小方向。

地方は 仕事が減る → 若者が減る → コミュニティ消滅 の悪循環が起こるので基本的にダメになっていく方向。ただリモートワークがひっくり返す要因になるかも、とのこと。

その通りだ思とうが、リモートワークは、活用できる人々のグループとそうでないグループに分かれるだろう。そのため全ての地方・全ての人がリモートワークを活用できるわけではないと思われる。とはいえコンパクトシティ――近代的なインフラを地方で賄えるとしたらそれは小さく限られたものにならざるをえない、の意かもしれないが――の範囲内に身を置くのであれば、地方でもテクノロジーについていくことはできるかもしれない。

データが資産

近年よく言われることではあるが、データが資産になるとの指摘がここでも。

ただ、そのデータを活かす先があることが当然前提。書籍内では、人間そのものが例として挙げられていた。構成員の健康・性向・強み・弱みを把握できれば、ビジネスどころか社会そのものにまで影響を及ぼせるであろう、との趣旨。それはそうだと思うが、そこまで来ると国家や超巨大企業が手掛けるテーマで、中小零細や個人レベルではおこぼれに預かるのも厳しそうだ。

ただ、この方面もどんどん高度化・細分化されてきている印象がある。探してみると思わぬニッチが存在するかもしれない。